地震を知って震災に備える
~京阪奈地域を中心として~ 同時開催:国立国会図書館関西館 関連資料展示 |
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公開講演会は終了しました。多数のご参加、誠にありがとうございました。 | ||
日 時 | 2009年5月23日(土) 14:00~16:00 (開場:13:30) | |
講 師 | 尾池 和夫 (財団法人国際高等研究所 所長) |
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会 場 | 国際高等研究所 レクチャーホール | |
対 象 | 高校生以上 | |
入 場 | 無料 | |
定 員 | 150名 | |
お問合せ |
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■ 尾池 和夫(おいけ かずお)(財団法人国際高等研究所 所長)
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■ 講演要旨 世界の大地震の分布図 高等研 研究所にて 地震学(特に地震発生機構、地震テクトニクス、地震前兆現象)2004年、インド洋に大津波を起こした地震はスマトラ沖地震と呼ばれているが、震源の点、つまり破壊の始まりの点はスマトラ島沖であっても、地震断層面の破壊は、その震源から北へアンダマン諸島に沿って、はるか1000キロ以上走った。 海洋プレートが陸のプレートに出会って沈み込むと、ちょうどピンポン玉を指先でへこませたときのように、円弧状の沈み込み境界ができる。その陸側には島が隆起して、弧状に並ぶ。日本列島は「花綵列島」と呼ばれる。インドネシアは「エメラルドの首飾り」と呼ばれ、日本と同じように美しい自然を持っている。両方とも同じ仕組みでできた列島であり、同じような地震や噴火の現象が起こる列島である。 アンダマン諸島の巨大地震で起こった直接的な災害は、1つは大津波による被害、2つめは強震動による破壊、3つ目は地殻変動による沈降で起こる長期の浸水である。インドネシアと同じ変動帯に住む日本の人々にも、巨大地震の仕組みをよく学習し、一方で住んでいる地元に起こる地震の仕組みを知って、それをもとに震災へ備える心構えを持っていただければと願っている。 |
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■ 公開講演会の様子 |
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■ 高等研選書22 新刊のお知らせ 今回、講演しました内容を高等研選書22として、発売しております。詳細は、こちらをご覧ください。 |