このページの情報は2015年2月時点の情報になります。


核なき世界を生きる
~トリウム原子力~
公開講演会は終了しました。多数のご参加、誠にありがとうございました。
日 時 2010年2月20日(土) 14:00~16:00 (開場:13:30)
講 師 亀井 敬史 氏
(京都大学生存基盤科学研究ユニット 助教)
会 場 国際高等研究所 レクチャーホール
対 象 高校生以上
入 場 無料
定 員 150名
お問合せ
  • 〒619-0225 京都府木津川市木津川台9丁目3番地

  • 財団法人国際高等研究所 「亀井講演会」 係

  • TEL: 0774-73-4000 FAX: 0774-73-4005 

  • E-mail: www_admin@iias.or.jp < 日・月・祝休>

亀井 敬史(かめい たかし) 氏 (京都大学生存基盤科学研究ユニット 助教)


専 門
原子力工学 エネルギーシステム設計・評価
経 歴
1970年 大阪府で生まれる
1994年 京都大学工学部原子核工学科卒業
1999年 京都大学大学院工学研究科博士課程認定退学(工学博士)
1999年~2003年 天理大学非常勤講師
2002年~2006年 ローム株式会社
2006年~現職

講演要旨


持続可能な社会の実現には、温暖化への対応ばかりではなく途上国の支援やエネルギーの確保といった問題も解決していかなければ なりません。その大きな課題の一つに核兵器の廃絶があります。

原子力は温暖化の防止に一役買います。しかし核兵器の拡散も懸念されます。また百万年近く管理が必要な放射性廃棄物も負担となります。トリウムの利用はこれらの課題を克服する可能性があります。ウランの原子力に加えてトリウムを利用することでプルトニウムを消滅させることができます。途上国で原子力を利用する際の核兵器拡散の恐れをなくします。トリウムからも放射性廃棄物は生まれますが管理期間は数百年に短縮されます。

トリウムは中国やアメリカなど世界中で関心が高まっています。火力発電からトリウム原子力に、ガソリン自動車から電気自動車に移行する橋渡しになります。電気自動車に不可欠な希土類と一緒にトリウムが得られるからです。「核なき世界」を訴えたオバマ大統領はノーベル平和賞を受賞しました。未来を拓くトリウム原子力について一緒に考えてみませんか。


持続可能な社会構築の中心に位置するトリウム原子力

トリウム原子力と電気自動車産業

公開講演会の様子


高等研選書24


今回、講演しました内容を高等研選書24として発売しております。詳細は、こちらをご覧ください。