- 日 時
- 2022年7月23日(土)14:00 〜 17:00
- 懇談会場
- 国際高等研究所
(一般参加者の方は、オンライン(遠隔)での参加のみとなります。) - 参加費
- 無料
- 定 員
- オンライン参加100名
(先着順・定員になり次第締め切り) - 締 切
- 2022年7月20日(水)
- 開催にあたり
- 今回の「市民懇談」は、一般参加者の方には、ZOOM Webinarシステムを利用して配信します。
インターネット環境の整備が前提となります。
お申込者には、事前に ZOOM の招待メールをお送りします。
受付時間(13:30 ~ 14:00)内に、事前にご連絡するURLからアクセスしてください。 - 主 催
- 公益財団法人 国際高等研究所
<「新たな文明」の萌芽、探求を!>プロジェクト事務局
e-mail:goethe0828@iias.or.jp - 問合せ先
- 申込・視聴などは、Peatixのオンラインサービスにより行っております。
Peatixの利用方法についてご質問などがございましたら、
下記のヘルプページをご確認いただくか、お問合せ窓口にご連絡ください。
Peatix ヘルプページ https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/home
Peatix お問い合わせ窓口 https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/tickets/new
2022.7.23(土)第1回「けいはんな市民懇談(round table)」開催概要
2022年7月23日(土)14時から、国際高等研究所主催で、第1回「けいはんな市民懇談(round table)」が開催されました。テーマは、「ゲーテの会」「meta鼎談」と同じ「量子論」。コロナ禍に配慮し、ハイブリッド(対面・遠隔)方式で開催。全国から41名のon-line参加があり、また、会場には、けいはんな学研都市にお住まいの市民、芸術家のほか、立地企業・研究機関・大学の研究者、学生、高校の先生をはじめ、中核機関の職員の方など多様な方々19名が参加し、「量子論の開く世界」をモチーフとして意見を交わしました。 本意見交換には、メンターとして佐藤文隆先生(京都大学名誉教授・基礎物理)、藤井啓裕先生(大阪大学教授・量子情報)のお二人をお迎えし、また、モデレーターとしての役割を磯部洋明先生(京都市立芸術大学准教授・宇宙物理)に担っていただき、議論を展開していただきました。 意見交換に当たっては、会場参加者の幾人かから、①技術的・社会的課題、②ものの見方・考え方、教育の在り方に関して話題提起を行なっていただき、それぞれセッション(Ⅰ)、セッション(Ⅱ)を設え、ご論議いただきました。セッション(Ⅰ)では、①「ムーアの法則」を超える技術変革プロセスについて、②量子コンピュータの制御と動作確認(観測)について、セッション(Ⅱ)では、①「古典物理」・「量子物理」の学習の在り方について、②科学(量子力学)と、芸術(人間形成)の関係について、が取り上げられました。 意見交換に先立ち磯部先生から、「量子論は様々な技術的応用のみならず、人間の世界認識に関わる哲学的な問いを投げかける魅力的な理論です。」だが、「下手をすると非科学的なものを科学の言葉で語る過ちに陥ります。量子論を語ることの魅力と危険。」そのことを踏まえて議論したいとの趣旨のモデレーターとしてのご発言があり、また、佐藤先生、藤井先生から、先の「meta鼎談」の感想、また「市民懇談」への期待などについて、それぞれご発言があり、「分かることとは、どういうことか」(理解に直感的理解と合理的理解がある)などに話が及び、学問論そのものの観を呈した問題提起に参加者の興味も大いに高まりました。 身体性(共感)を基礎に科学論、技術論は論じられるべき、需要者目線での科学技術開発が重要などの意見のほか、量子教育のターゲティング問題なども俎上に乗り、論議は教育論、芸術論、社会文化論、学問間連携まで広範囲なものとなり、それに触発されてか参加者全員から発言がありました。特に、「けいはんな学研都市」は学術研究の場であるとともに市民の住まいの場でもあることから、学術をテーマにした市民懇談は、「けいはんな学研都市」ならではの取組として評価できるとの期待も述べられ、盛況裡に第1回「市民懇談」を終えることができました。 最後に、参加者は、「継続的学びの場を、皆様と共に!」の合言葉の下に図書館などとの連携を深めること、また、想定される次のテーマ「文明論」「資本論」などに思いを馳せながら会場を後にしました。 (文責:国際高等研究所)