2012年度のプロジェクトの概要
| 研究プロジェクト | 交渉学の可能性 |
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| 研究代表者 | 松岡 博 大阪大学・帝塚山大学名誉教授 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 研究目的要旨 | 本研究は、交渉学が新しい世界を構築し、紛争を予防、解決するために、何をなし得るかを明らかにすることを目的とする。本研究は、また、その目的を達成するための新しい交渉理論・交渉方法を提案する基礎的な原理をも明らかにしようとするものである。 |
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| 研究目的 | ① 背景:
現代社会では、価値観の多様化、経済格差の拡大などの様々な要因のために、国際的にも国内的にも紛争・摩擦・対立が頻発している。このような紛争・摩擦・対立を力によって解決するのではなく、対話と説得による交渉により、合意を形成し、平和的に解決すること、そのための学術(交渉学)の発展が強く求められている。 本研究により、力ではなく、対話と説得による交渉を中心とする新しい世界を構築すること、そして世界と人類が直面する様々な困難な課題を解決する新しい交渉学の可能性(芽)を切り拓くことができる。このような交渉学の研究は、話し合いの伝統と平和的な紛争を国是とする日本から、平等互恵を基礎とした平和で豊かな新しい世界を構築することのできる、新しい交渉理論の提案に向けた基礎的原理を明らかにする試みであって、日本が学術の世界でなしうる貢献であると考える。 ③ 方針:・交渉学の現状分析 まず、交渉学の現状分析を行う。交渉学はどのように発展してきたか。その課題は何か。どのような方向に向かおうとしているのかを明らかにする。
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| キーワード | 交渉学、学際的研究、理論・実践の融合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 参加研究者リスト 15名 |
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| 2012年度 研究活動予定 |
① 研究会開催予定:
第1回: 2012年8月 1泊2日(於 高等研)
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| 研究活動実績 | 2010年度:
まず、交渉学の現状分析を行い、交渉学はどのように発展してきたか。その課題は何か。どのような方向に向かおうとしているのかを明らかにしようとした。また現在、有力に提唱されている交渉理論を、主として対立競争型か問題解決型かという視点から取り上げ、その特徴、意義、実践性などについての評価、検討をおこなう。特にハーバード・ロー・スクールのハーバード交渉学研究所で開発された「原則立脚型(利害分析型)交渉法」に注意を払った。 研究会 第1回 2010年7月2日~3日 (於:高等研) 第2回 2010年11月26日~27日 (於:高等研) 第3回 2011年2月25日~26日 (於:高等研) 幹事会 第1回 2010年4月24日 (於:大阪市内) 第2回 2010年12月24日 (於:高等研) 第3回 2011年3月10日 (於:大阪市内) 話題提供者:3名
2011年度: 第1回研究会では、国際ビジネスを中心に活躍する、3人の日韓の国際弁護士を話題提供者として迎え、国際シンポを開催した。出席者は23名で、大変活発で有意義な議論が展開された。 第1回 2011年8月26日~27日 (於:高等研) 第2回 2011年11月18日~19日 (於:高等研) 第3回 2012年2月17日~18日 (於:高等研) 話題提供者:5名
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