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第37回 けいはんな「ゲーテの会」

開催概要

日本の未来を拓くよすが(拠)を求めて-日本の近代化を導いた人々の思想と行動、その光と影を追う-世界の中の日本。科学・文化の諸相に彼我の風土の違いを発見した人物

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科学・技術

日本のものづくりの源流~田中久重を生んだ江戸時代再考

【講演者】
鈴木 一義国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長
【講演者経歴】
1957 年生まれ。国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長。専門は科学技術史。「見て楽しむ江戸のテクノロジー」(監修 数研出版)、「日本人の暮らし」(監修 講談社)、「20世紀の国産車」(三樹書房)、「日本の鉱山文化」(国立科学博物館 特別展図録)、「からくり人形」(学研)、「日本の産業遺産 300 選」(共著 同文館)、「技術史教育論」(共著 玉川出版)、「技術知の位相」(共著 東京大学出版)、「日本モノづくりモノがたり」(東京新聞 13 回連載)など著書多数。
【講演要旨】
東芝の創始者である田中久重は、寛政 11 年(1799)に鼈甲細工職人の子として生まれ、長じてからくり儀右衛門として和時計の最高傑作「萬年時計」や「弓曳童子」等々、人々を驚かす様々な発明、工夫を行った。幕末には佐賀藩精煉方に招かれて欧米科学技術に挑み、維新後は 70 歳を超えて東京に出て東芝の始まりを興した。この職人としての波瀾万丈、自由奔放な一生。それが可能だった江戸時代とは、どの様な時代だったのだろうか?
260 年に及ぶ平和な社会が続いた江戸時代。平和な社会が実現されたことで、鉄砲や刀の技術が農具生産に使われるなど、知識や技術は一部に独占されることなく、広く社会、人々へ伝えられた。また江戸幕府は、基本的に諸藩の上に君臨しつつも、過度な支配・干渉は行わず、各地域は諸藩により自主的に統治され、それぞれの地域が繁栄を競って、身分の上下を問わず勤勉や勤労が勧められたため、庶民にとっても「読み書き算用は世渡りの三芸」は当たり前のことだった。久重を生んだ江戸時代とは、この平和な社会と知的好奇心に溢れた人々によって、今日まで繋がる日本の技や美、ものづくりの源流がつくられた時代であった。
開催日時
2016年7月20日(水)18:00〜20:30
開催場所
公益財団法人国際高等研究所
住所
京都府木津川市木津川台9丁目3番地
参加費
2,000円(交流・懇談会費用を含む)
定員
40名(申し込みが定員を超えた場合は抽選)
締切
2016年07月16日(土)必着