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こころをつなぐコミュニケーション
~ことばと表情の認知科学~
公開講演会は終了しました。多数のご参加、誠にありがとうございました。
日 時 2009年10月24日(土) 14:00~16:00 (開場:13:30)
講 師 吉川 左紀子 氏
(京都大学 こころの未来研究センター センター長)
会 場 国際高等研究所 レクチャーホール
対 象 高校生以上
入 場 無料
定 員 150名
お問合せ
  • 〒619-0225 京都府木津川市木津川台9丁目3番地

  • 財団法人国際高等研究所 「吉川講演会」 係

  • TEL: 0774-73-4000 FAX: 0774-73-4005 

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吉川 左紀子(よしかわさきこ) 氏 (京都大学こころの未来研究センター長)


専 門
認知心理学,認知科学
経 歴
1954年 北海道苫小牧市で生まれる
1977年 京都大学教育学部教育心理学科卒業
1982年 京都大学大学院教育学研究科博士課程認定退学
1989年 追手門学院大学文学部助教授
1989年~ 1990年 英国ノッティンガム大学客員研究員として在外研究
1997年 京都大学教育学部助教授
2002年 京都大学大学院教育学研究科教授
2007年 京都大学こころの未来研究センター教授(センター長)

講演要旨


ことばや表情を通して、人と人は多くの情報をやりとりし、お互いの気持ちを伝え合うことができます。最近の認知科学・脳科学研究から、人には恐怖や怒りの表情を敏感に察知する仕組みがあることや、笑顔と信頼感の間に密接な関係があることなどが分かってきました。

コミュニケーションにおける表情の機能とは何なのか、携帯電話やメイルでは発揮することのできない、「こころの動きを表す表情とそれを感知するこころのはたらき」の重要性についてお話しします。

もうひとつの話題は「対話」です。対話には、単に情報のやりとりだけでなく、問題解決を促したり、新しい発想をもたらす「発見的な機能」があります。こころの未来研究センターでは、熟練のカウンセラーと共同で、カウンセリング対話を題材にした実証研究を行っており、対話における「聞き手の役割」を科学的に解明しようとしています。そうした成果を手掛かりにして、こころをつなぐコミュニケーションについて、お話ししたいと思います。

公開講演会の様子