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能と京劇
~日本と中国の演劇~
公開講演会は終了しました。多数のご参加、誠にありがとうございました。
日 時 2010年5月22日(土) 14:00~16:00 (開場:13:30)
講 師 金 文京 氏
(京都大学人文科学研究所 教授)
会 場 国際高等研究所 レクチャーホール
対 象 高校生以上
入 場 無料
定 員 150名
お問合せ
  • 〒619-0225 京都府木津川市木津川台9丁目3番地

  • 財団法人国際高等研究所 「金講演会」 係

  • TEL: 0774-73-4000 FAX: 0774-73-4005 

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金 文京(きん ぶんきょう) 氏 (京都大学人文科学研究所 教授)


専 門
中国文学
経 歴
1952年 東京に生まれる
1974年 慶応義塾大学文学部 中国文学科 卒業
1976年 京都大学大学院文学研究科 修士課程 終了
1979年 京都大学文学部 助手
1981年 慶応義塾大学文学部助手
1983年 同助教授
1990年 慶応大学総合政策学部 助教授
1994年 京都大学人文科学研究所助教授
2000年 同教授 現在に至る

講演要旨


中国の演劇というと、どなたも孫悟空がトンボを切って大暴れする京劇を思い出されると思います。あるいは「覇王別姫」や「花の生涯-梅蘭芳」など、京劇を題材とした最近の中国映画を連想される方もおられるでしょう。京劇は俳優が顔に隈取(くまとり)をするなど、日本の歌舞伎に似ているところがありますが、中国の演劇には京劇だけではなく、さまざまな種類があり、中には日本ではあまり知られていない仮面劇もあって、それはまた日本の能ともよく似ています。

 

この講演では、京劇をはじめとする中国各地のさまざまな演劇、特に珍しい仮面劇について紹介し、中国の演劇と日本の歌舞伎や能との類似点、相違点、さらにそれらが歴史的にどのような関係にあったのかについてお話したいと思います。古代以来、日本の文化は中国からさまざまな影響を受けてきましたが、日本独自の文化と思われている歌舞伎や能にも中国の影響があることを知っていただき、日中文化交流についての理解を深めていただければ幸いです。講演ではヴィデオをご覧いただき、実際に中国の演劇を目と耳で楽しんでいただきたいと思っております。

公開講演会の様子