国際高等研究所が後援する「けいはんなR&Dイノベーションフォーラム2019」が開催されます。
2019年11月11日(月)にグランフロント大阪にて、「けいはんなR&Dイノベーションフォーラム2019」が開催されました。「ポストAI; 技術の未来、未来の社会は?」をテーマに、国際高等研に関係深い乾先生、また、今回のセミナーのために国際高等研から紹介させていただいた福田先生のお二人がご講演されました。主催:関西文化学術研究都市推進機構 RDMM支援センター
後援:公益財団法人国際高等研究所など
講演Ⅰ 『脳型処理の基本原理と個性を生み出すメカニズム』
乾 敏郎 氏 追手門学院大学 心理学部 心理学科
同大学大学院 心理学研究科 教授
講演Ⅱ 『2050年、未来のAIの姿-社会課題の解決にむけた政策提言を通じて』
福田 幸二 氏 日立京大ラボ・主任研究員
福田氏は、2050年の社会へのシナリオとビジョンをAIを利用して、政策を選択していく方法を提案されました。将来については都市集中シナリオや地方分散シナリオなどの様々なシナリオがあるが、それぞれのシナリオ実現のためには、いつどんな分岐点があるかを、AIを使って見える化していく研究を行っておられます。今まで、政策の検討は専門家のみでが可能でしたが、政策提言AIを利用すれば誰でも自分の意見(政策)を説得力のある形で発信することができるようになり、いろんな意見を比較検討することで民主化された政策の決定を実現できるようになります。具体的に、福井新聞が行った「未来の幸せアクションリサーチ」について、幸せへの分岐点を解析された例を紹介されました。このシステムは企業の戦略検討にも応用できます。