第51回 けいはんな「エジソンの会」
開催概要
人を救う医学、地球を救う化学 ~ノーベル賞受賞者と歩んだ日々~
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| 開催日時 | 2026年2月4日(水)14:00~18:00 |
| 開催場所 | 公益財団法人国際高等研究所 |
| 住所 | 〒619-0225 京都府木津川市木津川台9丁目3番地 |
| 概要 | 2025年、坂口志文氏と北川進氏がそれぞれノーベル生理学・医学賞、ノーベル化学賞を受賞されました。坂口氏は「制御性T細胞(Treg)」の発見により、免疫の暴走を防ぐ仕組みを解明し、自己免疫疾患や臓器移植の理解と治療に新たな道を開かれました。北川氏は「多孔性金属錯体(MOF)」の開発により、気体の吸着・分離やエネルギー貯蔵、さらには二酸化炭素削減技術に革新をもたらしました。両氏の研究は、基礎科学の探究心から生まれ、社会課題の解決に直結する成果へと結実しています。 本講演では、両氏の研究室で学んだ研究員の立場から、研究の進展を支えた日常のエピソードや、両氏の人柄に触れながら、研究の核心とその評価について語ります。「一つ一つ」「運・鈍・根」「無用の用」という視点は、研究者のみならず、私たちにも深い示唆を与えています。 さらに、両氏の成果が社会に与える影響についても考察します。免疫学の進展は難治性疾患の克服に希望を与え、MOFの応用は持続可能な社会の構築に貢献します。これらは単なる科学的発見にとどまらず、人類の未来を形づくる力を持っています。 本講演を通じて、受賞者の人となりと研究の背景を共有し、科学が社会に果たす役割を改めて考える機会にしたいと思います。 |
| 配布資料 |
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| 共催、後援、協力 | 【後援】 国立研究開発法人理化学研究所 公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構 |
当日の様子
2月4日(水)は、テーマを『人を救う医学、地球を救う化学 ~ノーベル賞受賞者と歩んだ日々~』と題して「エジソンの会」第51回会合を開催しました。
お二人の語られた数々のエピソードから、坂口氏・北川氏の人柄や研究者としての姿勢が垣間見え、偉大な研究者がぐっと身近に感じられるひとときとなりました。ノーベル賞の受賞テーマは、まさに「人を救う医療」「地球を救う化学」というタイトルにふさわしい内容であり、最前線で活躍されているお二人の情熱溢れるお話は、私たちの未来に大きな希望を抱かせるものでした。会場全体が「ワクワク」感に包まれる、刺激的な会合となりました。
「免疫の暴走を止めろ! ~制御性T細胞の発見とがん治療の最前線~」
西川 博嘉氏
京都大学大学院医学研究科附属 がん免疫総合研究センター 教授
名古屋大学大学院医学系研究科 分子細胞免疫学 教授
国立がん研究センター研究所 腫瘍免疫研究分野 分野長

2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文氏の研究室で学び、現在は国立がん研究センター研究所 腫瘍免疫研究分野 分野長としてがん撲滅に挑む西川博嘉氏より、「免疫の暴走を止めろ!~制御性T細胞の発見とがん治療の最前線~」と題したご講演を頂きました。紀元前から続く感染症との戦いを振り返りつつ、免疫の仕組みと今後の展望をイラストやグラフを用いて分かり易く解説し、ノーベル賞の対象となった「Treg細胞の働き」が理想的な免疫療法、とりわけがん治療を大きく前進させたことを明快に示されました。
「分子の積み木で地球を救え!~MOFが産み出す持続可能な社会~」
古川 修平氏
京都大学高等研究院 物質ー細胞統合システム拠点(iCeMS)教授、副拠点長、iCeMS解析センターコディレクター

ノーベル化学賞を受賞した北川進氏の研究室で研鑽を積み、現在は京都大学高等研究院 物質ー細胞統合システム拠点(iCeMS)副拠点長としてMOF研究を牽引する古川修平氏より、「分子の積み木で地球を救え!~MOFが産み出す持続可能な社会~」と題したご講演を頂きました。ノーベル賞発表の瞬間の研究室の「歓声」を捉えた貴重な動画から始まり、紀元前に遡る多孔性材料の歴史を踏まえながら、「MOF」の機能や構造・特性に焦点を当て、その幅広い応用領域と今後の研究のさらなる展開について分かり易くご紹介頂きました。
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講演風景 -

インタラクティブ・セッション






