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第2回 けいはんな「エジソンの会」

開催概要

理研などの国研や大学とそれぞれの研究開発成果をつなぐ

講師
  • 杉山 将
    理化学研究所革新知能統合研究センター長
  • 竹村 彰通
    滋賀大学データサイエンス教育研究センター長
開催日時 2016年7月22日(金)13:30~19:30
開催場所 公益財団法人 国際高等研究所 レクチャーホール
概要 日本政府のAIに対する取り組みも本格化し、理化学研究所は文部科学省が進めるAIPプロジェクトの実施を担う研究開発拠点として 「革新知能統合研究センター」を設置する。滋賀大学では日本で初めてとなるデータサイエンス学部の開設に向けた準備を進めている。 両機関でプロジェクトを率いられるリーダーをお招きし、両機関がどのような戦略の基に迅速かつ効果的に社会イノベーションを実現していくかを理解する。
配布資料
講師:杉山将 資料「人工知能研究の現状とこれから取り組むべきこと」
PDF [7 MB]
講師:竹村彰通 資料「データサイエンスの展望」
PDF [2 MB]

タイムテーブル

13:30〜13:35
「これからの展開の方向性」岡橋誠 国際高等研究所 専務理事
13:35〜14:55
講演杉山 将 理化学研究所革新知能統合研究センター長
15:05〜16:25
講演竹村 彰通 滋賀大学データサイエンス教育研究センター長
16:35〜17:55
インタラクティブ・セッション
18:00〜19:30
懇親会(高等研内「コミュニティ・ホール」にて開催)

当日の様子

けいはんな「エジソンの会」第2回会合では、「エジソンの会」が、強力な科学技術でシーズを生み出す理研などの国研や大学と直接のインタラクションを持ちながら、それぞれの研究開発成果をつなぐことで、迅速かつ効果的に社会イノベーションを実現していく役割を担うことの重要性を理解頂きました。また参加者からは、実現のために理研が企業や社会と連携していく上での接点になることに期待が寄せられました。

講演①「「エジソンの会」これからの展開」

岡橋誠 国際高等研究所 専務理事

キックオフ(第1回)を終えて、講演・セミナーを超えたコミュニティの目的感に評価を頂いた。今後の展開としては、「AIテーマで2020年までに結果を出す」という目標に向けて、講演・勉強会と並行して、9月以降は「個別グループでの活動」を展開していく。個別の共同研究開発テーマの設定を通してWin・Winの関係を構築する。展開としては、「構想設計」に至るフレームの仮説を立てる段階から始めることなど、個々の状況に応じて進めていきたい。個
別グループでの活動を通じ、研究・開発・社会実装の連携モデルの構築を実現したい。

講演②「人工知能研究の現状とこれから取り組むべきこと」

杉山 将 理化学研究所革新知能統合研究センター長

研究業界の動向としては、人工知能に関わる国際会議の状況を見ると日本人の存在感は低く、日本における機械学習研究の状況についても厳しい状況にある。予算規模は欧米の巨大民間企業等の莫大な予算投資と比較して圧倒的に劣勢で、日本は官民対話による3省連携体制を図るものの、少ない予算を幅広い分野に配分している状況にある。AIPセンターとしては、5つの研究(次世代基盤技術開発 サイエンスの発達 社会実装に貢献 倫理・社会的課題の対応 人材育成)を推進する。これから行うべき基盤研究の方向性としては、限られた情報から学習して低コストで高精度を生むことが重要であると考える。当センターでは出口を見据えた基盤技術の開発に軸足をおき、企業や他のプロジェクトと積極的に連携したいと考えている。

講演③「データサイエンスの展望」

竹村彰通 滋賀大学データサイエンス教育研究センター長

2017年4月の開設に向け、現在日本初のデータサイエンス学部の設立を準備中である。データサイエンスの基礎を応用して、多様な領域でのデータ駆動型価値創造を導くための実装力を備えることで、企業との連携を図っていきたい。最近の人工知能ブームについては、複雑な数理モデルを適用した成功事例が報告され、大きな注目を浴びているが、モデルが複雑すぎて、なぜ機械がそのような答えを出しているか、どのくらいの確信に基づいているかがわからない。理由が理解できることが重要である。日本の競争力の観点からは、アルゴリズム開発等では全く勝負にならない現状があるので、相対的に強みのある部分―物作りやきめ細かいサービス―に発展させていくことが良いと考える。

[インタラクティブ・セッション]

AIについての今後の研究の方向性や課題・問題点等の活発な意見交換により、現状把握と実用化に向けた方向性などが共有されました。

参加いただいた方と先生、長尾所長との名刺交換や参加者同士の名刺交換が活発に行われました。

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