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高等研レクチャー2012「心の進化的起源」

開催報告

世界の先端を行く3名の科学者が、様々な動物の実際の認知活動に関する知見から、感覚・知覚、さらには「心」や「脳」の科学研究を、神経科学や認知科学や行動学という広がりを持った視点で紹介し、それぞれの立場から人間の脳や心に関する研究の最前線を語り、「脳と心」の問題を様々な切り口で解明できる可能性を示した。

レクチャーには、約160名が参加し、特にその多くを占めた大学院生や若手研究者らの今後の研究活動に大いに刺激を与える機会になった。また、一般からも多岐にわたる職業や専門の方が参加し、その講演の関心の高さがうかがえた。時間の都合上、会場での質疑応答の時間をとることができなかったが、休憩時間中には、多くの参加者が自ら3氏に歩み寄って熱心に質問する光景が見られた。

なお、当初予定していたジアコーマ・リゾラティ先生は体調不良で来日できなくなり、松沢先生が講演した。