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第40回 けいはんな「ゲーテの会」

開催概要

日本の未来を拓くよすが(拠)を求めて-日本の近代化を導いた人々の思想と行動、その光と影を追う-日本社会の古層から日本的なるものを発掘した人物

40

芸術・音楽

西條八十と昭和時代(下)

【講演者】
筒井 清忠帝京大学文学部長・大学院文学研究科長
【講演者経歴】
1948 大分県生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団上席研究員。専門は日本近現代史。著書に、青木保・山折哲雄・川本三郎・御厨貴共編『近代日本文化論(全11 巻)』(岩波書店, 1999-2000)、編『西條八十と昭和の時代』(ウェッジ選書 2005)、『西條八十』(中公文庫 2008)、『時代劇映画の思想――ノスタルジーのゆくえ』(ウェッジ文庫2008 年)、『日本型「教養」の運命』(岩波現代文庫 2009)、『近衛文麿』(岩波現代文庫 2009)、『帝都復興の時代―関東大震災以後』(中公選書 2011)、『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書 2012)、川本三郎共著『日本映画 隠れた名作 - 昭和 30 年代前後』(中公選書, 2014)、『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書 2015)、編『昭和史講義 最新研究で見る戦争への道』(ちくま新書 2015)、編『昭和史講義2 専門研究者の見る戦争への道』(ちくま新書 2016)、『陸軍士官学校事件 二・二六事件の原点』(中公選書、2016)などがある。『西條八十』で第 57 回読売文学賞(評論・伝記部門)、第 14 回山本七平賞特別賞、第 29 回日本児童文学学会特別賞受賞(2005,2006)。
【講演要旨】
西條八十は1892(明治25)年に生まれ1970(昭和45)年に亡くなった詩人・童謡作家・作詞家・文学研究者(早稲田大学仏文科教授)です。最初詩人として出発しましたが、大正中期以降北原白秋・野口雨情とともに三大童謡作家の一人となりました。昭和に入ると、『東京音頭』『誰か故郷を想はざる』『蘇州夜曲』『若鷲の歌』『同期の桜』『青い山脈』『越後獅子の唄』『この世の花』『王将』、『花咲く乙女たち』と戦前から戦中を経て高度経済成長期に至るまで多くの愛唱歌を作り、昭和の日本人を慰め励まし続けました。そして、その原点は、『神楽歌』『梁塵秘抄』『閑吟集』『山家鳥虫歌』とつながる『日本歌謡集成』にありました。こうした「日本の庶民に寄り添った知識人」西條八十の生涯を振り返り、その意味を考えてみたいと思います。今回は後篇として昭和戦中期から死去までを扱います。
開催日時
2016年10月17日(月)18:00〜20:30
開催場所
公益財団法人国際高等研究所
住所
京都府木津川市木津川台9丁目3番地
参加費
2,000円(交流・懇談会費用を含む)
定員
40名(申し込みが定員を超えた場合は抽選)
締切
2016年10月12日(水)必着