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IIAS塾ジュニアセミナー

現在社会にあって、科学技術至上主義や経済至上主義的風潮の下では、全人的な人間形成は困難となりつつあり、次代を拓くには、人間力の基礎をなす哲学(理性・感性)によって鍛えられた「独立自尊の志」を有する「全人」の養成が求められていると考えられます。そこで、国際高等研究所では「ゲーテの会」の中から、選りすぐりの講演をテキストとして起こし、その講演をされた当該分野の第一人者とされる講師と直接語り合えるIIAS塾ジュニアセミナー〜「独立自尊の志」養成プログラム〜を開催し、次世代を担う人物育成のためのセミナーを春季と夏季に開催しています。

概要

21世紀のこれからの時代、科学技術先進国の考え方だけではなく、日本の歴史・文化的背景を踏まえ、日本人としてのこれからの人間の在り方、物の考え方を持つことが必要になります。
本セミナーでは思想文学、政治経済、科学技術の各分野について著名な講師による講演の後、参加者は論点整理を行い、チューター(大学院生)の先導のもとグループ討論を繰り返します。講義による知識の獲得に焦点を当てるのではなく、その講義を題材として正解のない課題についてグループ討議を行うことで、多様な考え方をする他者の意見を受け入れ、自分の考えをまとめる経験を通じて、新たな視点や幅広い視野を獲得する場となることを目指しています。
対象は、18才前後の高校生及び大学生とし、20名程度の受講生を公募します。セミナーは高等研の施設で行われ、敷地内の住宅を宿舎として使う2泊3日の合宿型で運営します。

2020年春季 IIAS塾ジュニアセミナー

講師とテキスト主題

長谷川 櫂

神奈川近代文学館副館長、東海大学文学部特任教授。
メインテキスト
「松尾芭蕉」の世界を探求する
サブテキスト

俳人、朝日俳壇選者。『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)、句集『虚空』(読売文学賞)のほか『古池に蛙は飛びこんだか』(中公文庫)、『文学部で読む日本国憲法』(ちくまプリマー新書)、句集『沖縄』などの著書がある。

古池に蛙が飛びこんで水の音がした?
芭蕉の古池の名句はそういう意味ではない。
芭蕉自身にとって、また俳句という文学にとって重要な転換点となった古池の句の真相を探る。

専門は、公共政策学。
主要業績に、『議論の論理』(木鐸社)、『政策と価値』(ミネルヴァ書房)、『公共政策学入門』(有斐閣)、『公共政策学とは何か』(ミネルヴァ書房)、Transition Management for Sustainable Development (United Nations University Press)、Policy Analysis in Japan (Policy Press)、等がある。

「将来世代に対する責任」というコトバは今日各界のリーダーが好んで口にするものの一つであるが、それがはたして単なるコトバ以上の「生ける倫理」として定着し現実の公共政策に体現されるようになったかといえば、極めて疑わしい。民主主義の正規の手続きに則って堂々と将来世代の福利に致命的打撃を与えかねない「近視眼的」政策が繰り返し採択されているからである。自然への畏敬の念を抱き、(先行世代から受けた恩義を後続世代への配慮という形で返すことを要求する恩の倫理を大切にし、周囲を顧みず己一人の本能と欲望の赴くままに生きるがごときは畜生道に他ならない、また「末代までの恥」になるような行いだけは何としてでも避けねばならないと諭す教えが忘れ去られてしまった今日、将来世代への責任の倫理をどうすれば蘇らせることができるか。どのような制度の新規導入が将来世代の福利に配慮した政策の選択・実施の可能性を高めることが出来るのだろうか。

山崎 正勝

東京工業大学名誉教授
メインテキスト
原子力開発の過去・現在を考える
サブテキスト
舘野淳監修『原子力のことがわかる本―原子爆弾から原子力発電まで』 (チャートBOOKS)数研出版(2003年)

専門は科学史、科学社会学、物理学史。
共編著書に『原爆はこうして開発された』(青木書店)など。2012年、『日本の核開発:1939~1955─原爆から原子力へ』(績文堂)で科学ジャーナリスト賞受賞。

2011年3月の福島原発事故の発生で、それまで一部の専門家だけのものだった日本の原子力発電の歴史に、多くの一般の人々の関心が寄せられるようになった。日本で原子力事業が始まった1955年当時は、福島原発事故のような過酷事故(シビアアクシデント)を予想した人々は、国際的に見てもごく少数だった。日本では、広島、長崎の原爆投下と1954年のビキニ水爆被災を経験していたにもかかわらず、原子力の平和利用への期待は国民の中でも強かった。また、1959年に日本で初めての原発過酷事故予想報告書が出たときも、それが福島原発事故規模の被害予測をしていたものの、その評価は原発批判派の中でも低かった。どうしてこのようなことになったのか。その理由を辿りながら、先人たちの努力の文脈を探ってみたい。

開催日時
2020年3月28日(土)~3月30日(月)

募集要項

募集対象 関西地域(京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に所在する高校及び大学の学生で、IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会において、受講を認めたもの概ね20名。
応募方法 申し込みは、公益財団法人国際高等研究所ホームページより2020年1月24日(金)必着で行うこと。(郵送可)ただし、高校生にあっては、当該高等学校の教員の推薦及び保護者の同意を得ること。
受講決定 選考結果は、2020年2月上旬、応募者本人宛て、「申込書」に記載された住所へ郵送。
開催場所 公益財団法人国際高等研究所アクセスマップ
宿泊場所 公益財団法人国際高等研究所内にある宿泊棟を用意
参加費用 メインテキスト代、朝昼夕食を含む宿泊費は、主催者が負担。
自宅と会場間の交通費は自己負担。サブテキストは各自で入手。
問い合わせ・申込先 公益財団法人国際高等研究所
IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会事務局
〒619-0225 京都府木津川市木津川台9-3
Tel:0774-73-4000/Fax:0774-73-4005
E-mail:iias19-2015@iias.or.jp
URL:http://www.iias.or.jp/
共催、後援、協力 【主催】公益財団法人国際高等研究所(IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会)
【後援】京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県の各教育委員会(予定)
【協力】京都大学、大阪大学

応募の流れ

お申し込み
2020年1月24日(金)まで

※高校生は当該高等学校の教員の推薦及び保護者の同意を得て、推薦・同意書を添付の上、お申し込みください。

選考結果
2020年2月上旬

受講決定後の流れ

資料送付
受講決定者にはテキストと「受講のしおり」を事務局から送付
書類提出
受講者は事前書類などを事務局へ送付
セミナー当日
メインテキストなどをご持参の上、国際高等研究所までお越しください