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2021年夏季IIAS塾ジュニアセミナー

当日の様子

8月3日(火)、4日(水)の2日間の日程でオンラインにより開催されました。学習テーマは、「春季」と同様でしたが、応募者数はこれまでで最も多く、35人(高校生29人・大学生6人)で、これまでの京都、大阪、奈良、東京のほか、北海道、長野、兵庫からの新たな参加もあり、参加者の地域的拡大が更に進みました。今回は、新たな試みとして、TAの協力を得て受講日以前にオンラインプレミーティングを実施し、受講生の問題意識の深耕を図り、当日のグループ討議の更なる充実を期しました。
1日目の政治・経済分野のグループ討議では、政治参加の権利と義務、民主主義国家と権威主義国家など、政治や国家の在り方について議論が弾みました。続いて、思想・文学分野のWEB句会では、受講生及びTA、43人からの投句86句を対象に選句した結果を基に、長谷川櫂先生の指導の下、行われました。2日目の科学・技術分野でのグループ討議では、自らの未来を見据えた真剣な議論が交わされていました。午後からは、セミナーに参加して学んだことなどを受講生一人ひとり、グループ単位に発表。異口同音に、多様な意見に触れる機会を得て、新たな学びへの意欲を掻き立てられた、自らの意見を揺さぶられたなどの報告がありました。その後、3人の講師(長谷川櫂・足立幸男・山崎正勝先生)から講評をいただきました。受講生の学びに対する積極的姿勢を多いに評価しつつ、「皆が全てに「当事者」意識を持つこと」、「答えのない問題を多様な観点からよく議論し合意を得ていくこと」「文科系でも反科学、嫌科学に陥らないで、科学的判断力を持って欲しいこと」などの示唆的な言葉をいただきました。
閉講に当たって、松本紘先生(IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会委員長)から「自鍛自恃(じたんじじ)」の言葉が贈られ、関心を世界に、未来に広げ、学び続けてほしい旨の励ましの言葉がありました。
最後に受講生は、2日間にわたる学習プログラムを終え、TA を交えての交流・懇談に臨みました。今回のセミナーでの学習の感想、お互いの関心事、あるいは目指す大学での学びの情報交換など話が弾みました。そして今後の学習交流を誓い合い、惜しみながら順次zoom画面を退出していきました。

  • TAからのプレミーティング報告
  • グループ討議の様子
  • WEB句会の様子
  • 講師(山崎先生)からの講評
  • 松本所長から閉講の挨拶
  • 集合写真

参加者の声

普段触れる機会のなかった分野について学び議論できたこと、友人の和が広まっただけではなく、様々な価値観や視野視点を得ることができとても有意義でした。
高校3年女子
積極的に課外活動に参加する方ではありませんが、夏休みの期間でオンライン形式だったので参加しやすかった。
高校2年女子
テキストが早めに配布されたことで予習の時間を十分にとることが出来ました。また、講義動画により理解を深めることができました。
高校3年女子
俳句を作ることはあまりなかったので新鮮で、古典文学について詳しく学ぼうと思うきっかけになりました。
高校3年女子
オンラインプレミーティングがあったことで他の班員のことをあらかじめ知ることができ安心して当日討議ができました。また、問題提起も先にできたので討議に時間をかけることができて良かったです。
高校1年女子
人見知りなので自分の意見を言えるか心配でしたが、最後には自分から発言出来ました。同じ世代の方々の立派さ、夢のあり方に驚かされ背中を押されたような気がします。
高校1年女子
日頃あまりない議論をすることができ、2日間と短い間だったが非常に実のある時間を過ごすことができたと思う。また次回もぜひ参加したい。
高校1年男子

開催概要

講師とテキスト主題

長谷川 櫂

俳人
メインテキスト
「松尾芭蕉」の世界を探求する

朝日俳壇選者。『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)、句集『虚空』(読売文学賞)のほか『古池に蛙は飛びこんだか』(中公文庫)、『文学部で読む日本国憲法』(ちくまプリマー新書)、句集『沖縄』などの著書がある。

古池に蛙が飛びこんで水の音がした?
芭蕉の古池の名句はそういう意味ではない。
芭蕉自身にとって、また俳句という文学にとって重要な転換点となった古池の句の真相を探る。

専門は、公共政策学。
主要業績に、『議論の論理』(木鐸社)、『政策と価値』(ミネルヴァ書房)、『公共政策学入門』(有斐閣)、『公共政策学とは何か』(ミネルヴァ書房)、Transition Management for Sustainable Development (United Nations University Press)、Policy Analysis in Japan (Policy Press)、等がある。

「将来世代に対する責任」というコトバは今日各界のリーダーが好んで口にするものの一つであるが、それがはたして単なるコトバ以上の「生ける倫理」として定着し現実の公共政策に体現されるようになったかといえば、極めて疑わしい。民主主義の正規の手続きに則って堂々と将来世代の福利に致命的打撃を与えかねない「近視眼的」政策が繰り返し採択されているからである。自然への畏敬の念を抱き、(先行世代から受けた恩義を後続世代への配慮という形で返すことを要求する恩の倫理を大切にし、周囲を顧みず己一人の本能と欲望の赴くままに生きるがごときは畜生道に他ならない、また「末代までの恥」になるような行いだけは何としてでも避けねばならないと諭す教えが忘れ去られてしまった今日、将来世代への責任の倫理をどうすれば蘇らせることができるか。どのような制度の新規導入が将来世代の福利に配慮した政策の選択・実施の可能性を高めることが出来るのだろうか。

山崎 正勝

東京工業大学名誉教授
メインテキスト
原子力開発の過去・現在を考える
サブテキスト
舘野淳監修『原子力のことがわかる本―原子爆弾から原子力発電まで』 (チャートBOOKS)数研出版(2003年)

専門は科学史、科学社会学、物理学史。
共編著書に『原爆はこうして開発された』(青木書店)など。2012年、『日本の核開発:1939~1955─原爆から原子力へ』(績文堂)で科学ジャーナリスト賞受賞。

2011年3月の福島原発事故の発生で、それまで一部の専門家だけのものだった日本の原子力発電の歴史に、多くの一般の人々の関心が寄せられるようになった。日本で原子力事業が始まった1955年当時は、福島原発事故のような過酷事故(シビアアクシデント)を予想した人々は、国際的に見てもごく少数だった。日本では、広島、長崎の原爆投下と1954年のビキニ水爆被災を経験していたにもかかわらず、原子力の平和利用への期待は国民の中でも強かった。また、1959年に日本で初めての原発過酷事故予想報告書が出たときも、それが福島原発事故規模の被害予測をしていたものの、その評価は原発批判派の中でも低かった。どうしてこのようなことになったのか。その理由を辿りながら、先人たちの努力の文脈を探ってみたい。

募集要項

募集対象 国内に所在する高校及び大学の学生で、IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会において、受講を認めたもの概ね40名。ただし、インターネットが利用できる端末を準備でき、受講環境を有するものと認められた者に限る。
応募対象 「申込書」等に必要事項を記入のうえ、公益財団法人国際高等研究所のホームページまたは郵送により、2021年6月21日(月)必着で行うこと。ただし、高校生にあっては、当該高等学校の教員の推薦及び保護者の同意を得ること。
受講決定 選考結果は、2021年6月下旬、応募者本人宛て、「申込書」に記載された住所へ郵送により通知。
開催日 2021年8月3日(火)~8月4日(水)
※オンライン開催いたします!
開催場所 <メイン会場>公益財団法人国際高等研究所 <パーソナル会場>原則として受講生の自宅アクセスマップ
宿泊場所
参加費用 メインテキスト代は主催者が負担。サブテキストは各自で入手。
また、インターネットを利用する端末、通信回線については各自で負担。
問い合わせ・申込先 公益財団法人国際高等研究所
IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会事務局
〒619-0225 京都府木津川市木津川台9-3
Tel:0774-73-4000/Fax:0774-73-4005
E-mail:iias19-2015@iias.or.jp
URL:http://www.iias.or.jp/
共催、後援、協力 【主催】公益財団法人国際高等研究所(IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会)
【後援】京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県の各教育委員会(予定)
【協力】京都大学、大阪大学

日程

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