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2017年夏季IIAS塾ジュニアセミナー

当日の様子

2017年夏季ジュニアセミナーを8月2日(水)から2泊3日(合宿型)の日程で行いました。受講者は、京都、大阪、奈良の高校生18名です。開校式では、開催委員会委員長(国際高等研究所長)の長尾真先生から「歴史に学び、次代を拓くよすがとし、また、他者とのコミュニケーション力を身に付けることの重要性を強調されるとともに、これからの日本の、世界の発展に尽くす人物になってほしい」との励ましの言葉がありました。講義・議論と受講生にとっては、気の抜けない時間の連続だったと思われますが、報告発表では、多くの受講生から、本プログラムへの参加を通じて新たな世界を発見した、自己変革への実感が得られたなどと熱く語られました。寝食を共にしながら語り合ったことによって得られた新しい友達、チューターなどとの人間関係、その輪の広がりに充実感を覚えた3日間だった模様です。

参加者の声

やる気のある人と物事を議論することへの楽しみを感じられました。
高校1年女子
非常によい経験をさせて頂きました。将来の方向性が見えてきた気がします。
高校2年男子
もっと議論したい。もっと多くの思想に触れたい。
高校2年男子
思っていたよりも多様な意見が出て、新しい考え方もたくさんもらえた。
高校1年女子
みんなのやる気がある状態で白熱した議論ができて普段のフラストレーションが解消されました。
高校1年女子
特別講話の「朗読」では普段意識したことのない喋り方などを意識することができとても良かった。
高校1年男子

開催概要

講師とテキスト主題

小川 晴久

東京大学名誉教授。梅園学会代表委員(会長)
メインテキスト
三浦梅園に学ぶ ~ 日本と世界を救う自然哲学 ~ 
サブテキスト
三浦梅園「多賀墨卿君にこたふる書」 『三浦梅園自然哲学論集』(岩波文庫)所収

1941年愛知県岡崎市生れ。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専門課程博士課程単位取得退学。東京女子大学、東京大学、二松學舍大学にて教鞭をとる。専門は東アジア思想史。主著は『三浦梅園の世界』、『朝鮮実学と日本』、『南の発見と自立』、『実心実学の発見』(編著)、『北朝鮮の人権問題にどう向き合うか』など。

筒井 清忠

帝京大学文学部長・大学院文学研究科長
メインテキスト
北 一輝に学ぶ ~ アジア主義からの人類解放の思想ーその構想と挫折ー ~
サブテキスト
北一輝『日本改造法案大綱』(中公文庫)

1948大分県生まれ。専門は日本近現代史。著書は、『日本型「教養」の運命』(岩波現代文庫 2009)、『近衛文麿』(岩波現代文庫 2009)、『西條八十』(中公叢書 2008)、『昭和十年代の陸軍と政治 』(岩波書店2007)、『二・二六事件とその時代』(ちくま学芸文庫 2006)、『石橋湛山』(中公叢書 1986)、『帝都復興の時代-関東大震災以後』(中公選書 2011)、『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書 2012)、『二・二六事件と青年将校』(吉川弘文館 2014)、『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書 2015)、『昭和史講義 最新研究で見る戦争への道』(編著、ちくま新書 2015)、「陸軍士官学校事件」(中公選書2016)、「昭和史講義2」(編著、ちくま新書2016)など。

鈴木 一義

国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長
メインテキスト
田中久重に学ぶ ~ 豊かな未来を創る市民の技術(civil engineering)~
サブテキスト
鈴木一義 (監修)『見て楽しむ江戸のテクノロジー』(チャートBOOKS)

1957年生まれ。専門は科学技術史。著書は、「見て楽しむ江戸のテクノロジー」(監修 数研出版)、「日本人の暮らし」(監修 講談社)、「20世紀の国産車」(三樹書房)、「日本の鉱山文化」(国立科学博物館 特別展図録)、「からくり人形」(学研)、「日本の産業遺産300選」(共著 同文館)、「技術史教育論」(共著 玉川出版)、「技術知の位相」(共著 東京大学出版)、 「日本モノづくりモノがたり」(東京新聞13回連載)など。

募集要項

募集対象 関西地域(京都府・大阪府・奈良県)に所在する高校及び大学の学生で、IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会において、受講を認めたもの概ね20名
応募対象 「申込書(別記様式)」に必要事項を記入し、公益財団法人国際高等研究所IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会事務局宛てに、郵送又はWEBにより、2017年6月8日(木)必着で提出すること。
ただし、高校生にあっては、当該高等学校の教員の推薦及び保護者の同意を得ること。
受講決定 選考結果は、2017年6月中旬、応募者本人宛て通知
開催日 2017年8月2日(水)~4日(金)
開催場所 公益財団法人国際高等研究所アクセスマップ
宿泊場所 公益財団法人国際高等研究所内にある宿泊棟を用意
参加費用 メインテキスト代、朝昼夕食を含む宿泊費は、主催者が負担
自宅と会場間の交通費、指定の図書(サブテキスト)購入費は自己負担
問い合わせ・申込先 公益財団法人国際高等研究所
IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会事務局
〒619-0225 京都府木津川市木津川台9-3
Tel:0774-73-4000/Fax:0774-73-4005
E-mail:iias19-2015@iias.or.jp
URL:http://www.iias.or.jp/
共催、後援、協力 【後援】
京都府教育委員会、奈良県教育委員会
【協力】
京都大学、大阪大学

日程

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