2018年春季IIAS塾ジュニアセミナー
当日の様子
2018年春季ジュニアセミナーを3月24日(土)から2泊3日(合宿型)の日程で行いました。受講者は、京都、大阪、奈良の高校生23名です。
開校式では、開催委員会委員長(国際高等研究所長)の長尾真先生から「日本は、明治以来、欧米の文物を熱心に取り入れ、飛躍的な発展を遂げた。しかし、他方で、その近代化の過程で日本のオリジナリティが失われていったのではないかとの反省がある。次代を担う若い世代が、先人の思索をよすがに、今、こうした問題に真剣に向き合うことが期待される」との励ましの言葉がありました。
2日目には、体験学習(アクティブラーニング)『創作を楽しむ、「森のねんどの物語」』を実施し、岡本道康氏(人形作家・森のねんど研究所代表)の指導で、ミニジオラマを共同創作、さらに、その体験に関する省察を、村上忠幸先生(京都教育大学)のご指導の下に「マルチプルインテリゼンス(多重知能)理論」をベースに行い、楽しくも貴重な学びの体験となりました。
また、講師の佐伯先生、猪木先生、岩槻先生からは、悩み続ける人生、その中で謙虚さを有し、憧れを抱きながら学び続けることの意義などについて触れ、励ましのコメントをいただきました。
時折、人生論も交わしながら、各自の「精神の柱」を求めて夜遅くまで議論した3日間に、受講生は充実感を覚えた模様です。
参加者の声
- 議論が堂々巡りになることもあったが、その時の対処法も含め、色々勉強になった
- 高校1年女子
- 一流の先生方、チューターの方々とお会いでき・・・・・・はっきり言って、こんな経験が17歳ではできないと思う。
- 高校2年男子
- 広く深い知識を持った人達と、その思想に実際に近づいてコミュニケーションンを取ることが刺激的だった。討議を行う上での注意点(語の「定義」など)や、論展開を学べた。
- 高校1年男子
- 内容は、高校生が扱うには難しいものだと思ったが、普段の学校生活では味わうことのできない深みのある討論ができてとても楽しかった。
- 高校1年男子
- 他の学校の同年代の人たちが、自分のことをどう考えているのかを知れて刺激的だった。
- 高校2年女子
開催概要
講師とテキスト主題
佐伯 啓思
- 京都大学こころの未来研究センター特任教授、京都大学名誉教授
- メインテキスト
- 西田幾多郎に学ぶ ~言語以前の世界、「純粋経験」こそ、人間行動の始源~
- サブテキスト
- 西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫1979年)
共生文明学、現代文明論現代社会論、社会思想史を研究テーマとする。著書に『自由とは何か』(講談社現代新書)、『日本という「価値」』(NTT出版)、『現代文明論講義ニヒリズムをめぐる京大生との対話』(ちくま新書2011年)、『西欧近代を問い直す』(PHP文庫)、『20世紀とは何だったのか』(PHP文庫)など。
猪木 武徳
- 大阪大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授
- メインテキスト
- 石橋湛山に学ぶ ~思考の枠組みとしての「理論」、生きた現実に立ち向かう「政策」~
- サブテキスト
- 石橋湛山『湛山回想』(岩波文庫1985年)
専門は、近現代の経済史、経済思想。著書に『経済思想』(岩波書店)、『自由と秩序』(中央公論新社)、『大学の反省』(NTT出版)、『戦後世界経済史―自由と平等の視点から』、『経済学に何ができるか』(中公新書)など。
岩槻 邦男
- 東京大学名誉教授、人と自然の博物館名誉館長
- メインテキスト
- 小野蘭山に学ぶ ~日本文化の源泉は、心の奥底の「自然とのふれあい」に~
専門は植物学。著書に『日本絶滅危惧植物』(1990、海鳴社)、『Flora of Japan』1~4巻(1993~、講談社、共編著)、『植物からの警告—生物多様性の自然史』(1994、日本放送出版協会)、『シダ植物の自然史』(1996、東大出版会)、『文明が育てた植物たち』(1997、東大出版会)、『温暖化に追われる生き物たち』(1997、築地書館、共編著)、『生命系—生物多様性の新しい考え』(1999、岩波書店)、『日本の植物園』(2004、東大出版会)、『生命のつながりをたずねる旅』(2012、ミネルヴァ書房)など。
募集要項
募集対象 | 関西地域(京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に所在する高校及び大学の学生で、IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会において、受講を認めたもの概ね20名。 |
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応募対象 | 「申込書(別記様式)」に必要事項を記入し、公益財団法人国際高等研究所IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会事務局宛てに、郵送又はWEBにより、2018年1月19日(金)必着で提出すること。 ただし、高校生にあっては、当該高等学校の教員の推薦及び保護者の同意を得ること。 |
受講決定 | 選考結果は、2018年2月上旬、応募者本人宛て、「申込書」に記載された住所へ郵送。 |
開催日 | 2018年3月24日~26日 |
開催場所 | 国際高等研究所アクセスマップ |
宿泊場所 | 国際高等研究所内にある宿泊棟を用意 |
参加費用 | メインテキスト代、朝昼夕食を含む宿泊費は、主催者が負担。 自宅と会場間の交通費、指定の図書(サブテキスト)入手費は、自己負担。 |
問い合わせ・申込先 | 公益財団法人国際高等研究所 IIAS塾ジュニアセミナー開催委員会事務局 〒619-0225 京都府木津川市木津川台9-3 Tel:0774-73-4000/Fax:0774-73-4005 E-mail:iias19-2015@iias.or.jp URL:http://www.iias.or.jp/ |
共催、後援、協力 | 【後援】 京都府教育委員会、奈良県教育委員会、滋賀県教育委員会、和歌山県教育委員会 【協力】 京都大学、大阪大学 |