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メッセージ

立石 義雄

公益財団法人国際高等研究所

理事長森 詳介

関西経済連合会相談役

持続可能な社会の実現に向けて、人類が直面する
課題の解決とその先の未来を見つめます。

国際高等研究所(高等研)は、国家プロジェクトである関西文化学術研究都市の中核機関として、「人類の未来と幸福のために、何を研究すべきかを研究する」ことを基本理念に1984年に創設し、今年で35年を迎えます。これまで、高等研では、人類が直面する諸課題の予見とその解決策を導き出す学術研究を進めるとともに、新たな知見の獲得に向けた学術的探求に取り組み、わが国の学術文化の向上と発展に貢献をしてまいりました。
日本は「平成」の時代が幕を下ろし、新たな時代を迎えましたが、人口減少・少子高齢化の進行、経済格差、環境問題などの諸課題は未解決なまま「令和」の時代に引き継がれています。国際社会がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成に向け、取り組みを進めるなか、高等研の基本理念に基づく様々な研究活動は、より一層重要な意味を持つものと考えております。特に、2025年には日本での万博開催が控えておりますが、人類が直面する課題が高度化、複雑化する現代においては、万博は「人類課題の解決の場」であることが求められており、これは高等研の理念と通底しているといえます。この大阪・関西万博開催の機も捉え、高等研の取り組みをより進化・発展させ、その成果を社会に向けて発信していかなければなりません。
松本紘所長とともに、長期的かつ多様な視点から人類の未来と幸福に向けた活動を精力的に展開し、独自の価値を創出し、提供し続けてまいる所存でございます。 引き続き、高等研への皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

松本 紘

公益財団法人国際高等研究所

所長松本 紘

理化学研究所理事長、京都大学前総長

人間を強く意識し、これからの学術研究や
社会のあり方を議論し、新しい視点の創出を目指します。

高等研は、奥田東先生が提唱された基本理念に基づき、人類社会が直面する諸課題の探索から解決に向けての方策について、さまざまな研究を進めてまいりました。一方で、一極集中の進む東京から眺めた際に、けいはんな学研都市や高等研の知名度が、十分に高いと言えない状況であることは、残念なところです。日本全体の発展のためには、何事においても、東西それぞれに要があることが肝要と思います。けいはんな学研都市がその研究機能を最大限に発揮して成果を創出し西の要として機能すること、そのためにも、シンボリックな研究機関である高等研に優秀かつ多彩な人材を糾合することが重要です。
本格的な茶室まで備える高等研には、日本文化に触れながら研究に没頭できる魅力的な環境があります。この点で、海外への訴求力も高く、多くの人を呼び込めるポテンシャルを秘めています。そして、大学や研究機関のみならず、企業や行政も含めて分野・領域を越えた人々が結集し、自由な討論が可能な風土を備えています。加えて、ゲーテの会をはじめとした地域住民にも開かれた活動を展開することで、けいはんな学研都市において文化・学術を醸成するハブとしての役割を果たしてきました。自然科学と人文・社会科学の融合の先駆けとして、これからも高等研は日本をリードせねばなりません。
期待が膨らむ2025年大阪・関西万国博覧会のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。今後の持続可能社会の実現にとっても重要な視点であり、高等研の学術研究機関としての役割、使命の基底にある理念と共有するものがあります。高等研が、この2025大阪・関西万博を飛躍の契機として捉え、如何に貢献できるかを、所が一体となって考えなければならないと思っております。
所長就任2年目を迎えた研究体制のもと、人間を強く意識し、人々の生活と密接に関わりながら、持続可能な社会の実現に向けた学際的取り組みを行い、次世代を担う若者が希望を持てる未来社会の創出に寄与することを目指していきます。