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第42回 けいはんな「エジソンの会」

開催概要

ビッグデータの活用による社会課題の解決に向けて

講師
  • 笹原 和俊氏
    東京工業大学 環境・社会理工学院 准教授


    2005年東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。名古屋大学大学院情報学研究科助教・講師を経て、現在、東京工業大学環境・社会理工学院准教授。国立情報学研究所客員准教授。専門は計算社会科学。主著に『フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』(化学同人)、『ディープフェイクの衝撃 AI技術がもたらす破壊と創造』(PHP研究所)がある。
  • 江崎 貴裕氏
    東京大学 先端科学技術研究センター 特任講師
    株式会社infonerv 取締役

    2011年、東京大学工学部航空宇宙工学科卒業。2015年、同大学院博士課程修了(特例適用により1年短縮)、博士(工学)。日本学術振興会特別研究員、国立情報学研究所特任研究員、JSTさきがけ研究員、スタンフォード大学客員研究員を経て、2020年より現職。2021年には株式会社infonervを設立し、研究だけでなく、データ解析技術を自ら社会に役立てることにも挑戦している。東京大学総長賞、井上研究奨励賞など受賞。数理的な解析技術を武器に、統計物理学、脳科学、行動経済学、生化学、交通工学、物流科学、金融工学など幅広い分野の問題に取り組んでいる。
開催日時 2023年4月26日(水)14:00~17:30
開催場所 公益財団法人国際高等研究所
住所 〒619-0225 京都府木津川市木津川台9丁目3番地
概要  インターネットは私たちの生活に溶け込み、情報技術の進化と相まって、あらゆるものがネットに繋がりグローバルにやり取りされる時代となりました。我々の行動や経済活動から生まれる多様で膨大なデータを、文理融合の知見とコンピュータサイエンスを駆使して捉えようとする研究が今もっとも注目されています。
 第42回会合では、「人文・社会科学」と「情報科学」の学問の融合により、新たに拓かれた研究領域を牽引されている笹原和俊氏より、人間行動や社会現象などの複雑な事象を定量的に捉え、モデル化とシミュレーションを通して社会課題の解決に取り組む、「計算社会科学」についてご説明を頂きます。また、データを見つめ、その特性に応じた分析手法を開発し、理論だけでなく様々な社会実装にも取り組まれている江崎貴裕氏より、多岐にわたる領域融合の視点からの数理モデリング活用と、産官学の連携・共同研究の成果や今後の展望についてお話を頂きます。
 日本を代表するおふたりの講演とインタラクティブ・セッションを通して、留まることを知らないデジタル化の波をどのように捉え、社会課題の解決に取り組んで行くのか、ビッグデータが持つ様々な可能性を模索してみませんか。
配布資料
第42回「けいはんなエジソンの会」チラシ
PDF [770 KB]
笹原 和俊氏「ビッグデータから社会を予測する ~計算社会科学からのアプローチ~」
PDF [8 MB]
江崎 貴裕氏「データ/アルゴリズムと社会のインターフェースを考える」
PDF [6 MB]
共催、後援、協力 【後援】 国立研究開発法人理化学研究所(予定)
     公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構(予定)

タイムテーブル

13:30
受付開始
14:00-15:00
「ビッグデータから社会を予測する ~計算社会科学からのアプローチ~ 」笹原 和俊氏
東京工業大学 環境・社会理工学院 准教授
15:10-16:10
「データ/アルゴリズムと社会のインターフェースを考える」江崎 貴裕氏 
東京大学 先端科学技術研究センター 特任講師 
株式会社infonerv 取締役
16:10-16:20
休憩
16:20-17:30
インタラクティブ・セッションご登壇者(笹原 和俊氏、江崎 貴裕氏)
上田 修功 エジソンの会スーパーバイザー

※インタラクティブ・セッションは、参加者からの質問や意見を登壇者と討議する場です。
感染拡大予防の観点から、今回は情報交換会を中止とさせていただきます。
主催者による記録・広報等のため、本イベントの写真撮影・録画・録音、オンライン配信、ソーシャルメディア配信等を行う場合がございますので、予めご了承ください。

当日の様子

始めに、「人文・社会科学」と「情報科学」の学問の融合により、新たに拓かれた研究領域を牽引されている笹原和俊氏より、人間行動や社会現象などの複雑な事象を定量的に捉え、モデル化とシミュレーションを通して社会課題の解決に取り組む、「計算社会科学」についてご説明を頂きました。
次に、データを見つめ、その特性に応じた分析手法を開発し、理論だけでなく様々な社会実装にも取り組まれている江崎貴裕氏より、多岐にわたる領域融合の視点からの数理モデリング活用と、産官学の連携・共同研究の成果や今後の展望についてお話を頂きました。

社会は人間の相互関係によって成り立っているので、社会を探求し、課題を解決し、未来を予測するためには、人間を深く理解する必要があります。ある時は単純、ある時は非常に複雑怪奇な人間の行動は、一見捉えどころがないように見えますが、技術革新により、これまで捉えることのできなかった多種多様なビッグデータを有効に活用することで、「未来を予測」し、「社会課題を解決する」ことへの大きな可能性に期待したいと思います。

おふたりの先生方から、新たな領域に果敢に挑む挑戦者としての思いと意気込みを感じ、また、会場と講演者との活発な意見交換と議論を通して、第42回会合も成功裡のうちに終えられたのではないかと感じました。(高等研事務局)

「ビッグデータから社会を予測する ~計算社会科学からのアプローチ~」

笹原 和俊氏  東京工業大学 環境・社会理工学院 准教授

「データ/アルゴリズムと社会のインターフェースを考える」

江崎 貴裕氏  東京大学 先端科学技術研究センター 特任講師
株式会社infonerv 取締役

  • インタラクティブ・セッションのご登壇者
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