• 高等研ライブラリー
  • 高等研報告書
  • アーカイブ
  • 寄付
けいはんな万博2025プレイベント国際シンポジウム
不確実性とともに生きる ― 次世代への鍵
Embracing Uncertainty:
A Key for the Next Generation
日 時
2024年11月30日(土)13:30 〜 16:00
(受付開始 13:00)
会 場
国際高等研究所 レクチャーホール
京都府木津川市木津川台9丁目3番地(アクセスマップ)
入 場
無料 定員100名(オンライン配信 500名)
先着順 定員になり次第締切
言 語
英日同時通訳あり
主 催
国際高等研究所40周年企画委員会
けいはんな万博2025運営協議会
後 援
国立研究開発法人理化学研究所
問合せ
国際高等研究所
TEL:0774-73-4000
E-mail:iiasIntlsympo@iias.or.jp
シンポジウムへの申込を締め切らせていただきました。
たくさんのお申込みをいただき本当にありがとうございます。
テーマ

未来を見据え、今、何を考え、何を選び、どう生きるか?

 AIやテクノロジーが急速に進化し、未来予測の精度が高まっていますが、未来は依然として不確実です。この不確実な未来にどう向き合うかは、私たち現代人にとって大きな課題です。
 2025年に開催されるけいはんな万博のプレイベントとして、創設40周年を迎えた国際高等研究所で国際シンポジウムを開催します。宇宙物理学者マイケル・フィンケンタール氏、素粒子物理学者橋本幸士氏が登壇し、この「不確実性」のテーマに迫ります。後半のパネル討論では、国際高等研究所から宇宙工学の専門家である松本紘所長と科学哲学・教育哲学の観点から鈴木晶子主席研究員も加わり、今何をすべきか皆様とともに考えます。
 宇宙、AI、そして未来に関する最前線の議論に参加しませんか?
 皆様のご参加を心よりお待ちしています。
基調講演1
マイケル・フィンケンタール マイケル・フィンケンタール
米ジョンズ・ホプキンス大学 名誉教授

講演テーマ
複雑性が支配する世界で不確実性とともに生きる
― AIは助けになりうるか?
Living with uncertainty in a world dominated by complexity: can AI help?

専門は天体物理学的プラズマ物理学、高温プラズマにおける原子プロセスの研究。
詩人としても活動し、著書に“Complexity,Multi-Disciplinarity, and Beyond”があります。
基調講演2
橋本 幸士 橋本 幸士
京都大学大学院理学研究科 教授

講演テーマ
学習物理学の創成
Foundation of “Machine Learning Physics”

物理学・宇宙物理学専攻。学術変革領域研究(A)「学習物理学」の領域代表として、機械学習と物理学の融合による新領域の創成を目指しています。
パネル討論
マイケル・フィンケンタール、橋本 幸士、松本 紘
コーディネーター:鈴木 晶子
松本 紘 松本 紘

国際高等研究所 所長、理化学研究所 名誉理事長
京都大学 第25代総長・名誉教授




鈴木 晶子 鈴木 晶子

国際高等研究所 主席研究員、理化学研究所 客員主管研究員
京都大学 名誉教授





当日の様子

2024年11月30日にけいはんな万博2025運営協議会との共催プレイベントとして、国際シンポジウム「不確実性とともに生きるー次世代への鍵」を開催しました。本イベントでは、AIをサブテーマに掲げ、人類社会が直面する複雑な課題を、分野横断的な視点から議論することを目指しています。当日は、専門家のみならず、一般の方々や学生まで幅広い層が参加し、多様な視点が交わる場となりました。
フィンケンタール教授からは、複雑な世界における不確実性との共存とAIの役割についてのお話があり、学術研究と一般の理解の隔たりを指摘し、不確実性を科学と人文科学の異なる視点から解説いただきました。AIの未来について異なる意見を持つ二人の研究者と、Chat GPT-4に触れ、AI開発における理論と応用の課題、そしてAIがその橋渡し役として果たしうる可能性を示唆されました。
続いて橋本幸士教授からは、「物理学を学ぶ」という概念とAIとの関係についてご講演いただきました。AIが新しい物理法則を発見する助けとなりうる可能性を語られ、物理学と人工知能の関係について深く掘り下げたお話が展開されました。
シンポジウムの締めくくりとして行われたパネルディスカッションでは、参加者から不確実性やAI、人間の意識といった多様な視点が探求され、「AIの本質が自然現象であるのか、人間の創造物であるのか」という問いを中心に議論が進み、日本の哲学的伝統を取り上げながらAI理解の新しいアプローチを模索しました。またAI技術の進展に伴う利点だけでなく潜在的な危険性についても意見が交わされ、多角的な視点からの検討の重要性が改めて認識されました。
今回のシンポジウムを通じて、多様な背景を持つ参加者が一堂に会し、現代社会が抱える重要な課題を議論する意義を再確認しました。また、当研究所にとって6年ぶりとなる国際シンポジウムの開催は、グローバルな研究ネットワークを構築する上での重要な一歩となり、今後の活動への期待を高める機会となっています。(文責:国際高等研究所事務局)

当日の動画はこちら


photo
photo
photo
photo
photo
photo
けいはんな万博2025