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本パネルセッションは終了いたしました。
多数のご参加をいただきありがとうございました。

京都スマートシティエキスポ2019
国際高等研究所パネルセッション

「日本文化創出を考える」研究会
日本文化を活用した産業創出と街づくり
日 時
2019年10月4日(金)14:40 〜 16:10
会 場
けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)セミナー会場1
京都府木津川市木津川台9丁目6番地
http://kick.kyoto/access/
入 場
無料 定員100名
(セミナー申込は不要、来場者登録が必要です)
お申込み方法
京都スマートシティエキスポ2019 ウェブサイトよりご登録ください。
https://expo.smartcity.kyoto

プログラム

開催概要

「日本文化を活用した産業創出と街づくり」

関西文化学術研究都市(略称 けいはんな学研都市)は、学術や科学技術の研究のみをその使命とするところではありません。 京都は古くから文化の中心でした。そのような京都に相応しい、「日本文化を基盤とした新たなモノ・サービスの創出」や「文化を基盤とした街づくり」のフレームワークを構築することはできないものでしょうか。 文化は、戦後の経済発展を通して置き去りにされてきましたが、その「文化」を再評価・再活用すべく、けいはんな学研都市はつくられました。それは、その正式名称が「関西文化学術研究都市」ということからも明らかです。 けいはんな学研都市は、「文化」の担い手である京都をフィールドとして、京都から発信することを求めています。今日、進歩史観を超えたところに新たな時代を構築しなければなりません。 それにはどうしたらいいか、文化活用力とは何か、みなで議論します。
14:40~16:10
西本 清一 西本 清一研究代表者

京都大学名誉教授

京都高度技術研究所理事長、京都市産業技術研究所理事長


1975年京都大学大学院工学研究科博士課程修了、工学部助教授、大学院工学研究科教授を経て、2006年~2008年 京都大学工学部長・大学院工学研究科長、2012年京都大学名誉教授。 2012年(公財)京都高度技術研究所理事長、2014年(地独)京都市産業技術研究所理事長。
熊谷 誠慈 熊谷 誠慈研究会メンバー

京都大学こころの未来研究センター特定准教授


1980年広島市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。京都大学白眉センター助教、京都女子大学専任講師を経て、2013年4月より京都大学こころの未来研究センター特定准教授。2017年月4月より同センター上廣寄付研究部門長。2018年、ウィーン大学ヌマタ教授兼任。専門は仏教哲学(インド・チベット・ブータン)およびボン教研究。
高橋 義人 高橋 義人研究会メンバー

平安女学院大学特任教授、京都大学名誉教授


1973年慶應義塾大学大学院文学研究科独文学専攻単位取得。1972年慶應大学文学部独文学科助手、1976年京都大学教養部助教授を経て、1992~2008年京都大学大学院人間・環境学研究科教授、2008~2009年京都大学大学院人間・環境学研究科 学際教育研究部長、2009年~現在 平安女学院大学国際観光学部特任教授。国際ゲーテ協会元理事、国際異文化交流独文学会前副会長。
徳丸 吉彦 徳丸 吉彦研究会メンバー

聖徳大学教授、お茶の水女子大学名誉教授


東京生まれ。美学と音楽学を東京大学とラヴァール大学(カナダ)で学ぶ。お茶の水女子大学(モントリオール大学・カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授)・放送大学を経て、現在は聖徳大学教授(音楽学)・お茶の水女子大学名誉教授。
研究会メンバー  長尾 真  国際高等研究所学術参与、京都大学名誉教授 京都大学第23代総長、情報通信研究機構理事長、国立国会図書館長などを歴任。専門は自然言語処理・画像処理・パターン認識。機械翻訳国際連盟・言語処理学会を設立。レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章、日本国際賞を受章。文化功労者。日本学士院会員。前国際高等研究所所長。2018年に文化勲章受章。
長尾  真 長尾 真研究会メンバー

国際高等研究所学術参与、京都大学名誉教授


京都大学第23代総長、情報通信研究機構理事長、国立国会図書館長などを歴任。専門は自然言語処理・画像処理・パターン認識。機械翻訳国際連盟・言語処理学会を設立。レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章、日本国際賞を受章。文化功労者。日本学士院会員。前国際高等研究所所長。2018年に文化勲章受章。

京都スマートシティエキスポ2019
国際高等研究所「日本文化創出を考える研究会」
パネルセッション「日本文化を活用した産業創出や街づくり」

10月4日の午後、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)で開催された「京都スマートシティエキスポ2019」の中のイベントとして、「日本文化を活用した産業創出や街づくり」と題した90分のセッションを行いました。

最初に、研究代表者であり、パネルセッションのコーディネーターをお勤めいただいた西本清一先生から、「けいはんな学研都市」の正式名称は「関西文化学術研究都市」であり現在は140を超える研究機関、大学、文化施設が整備されていること、「文化」の名を冠せた「けいはんな学研都市」に創設された国際高等研究所では2017年度に京都府から委託を受け「日本文化創出を考える」研究会を立ち上げ、日本文化とは何かという思想的な探求を進めつつ、「日本固有の伝統文化」と「先端科学技術」の融合を通して新たな文化活用力を生み出す方策について議論を進めてきたことが説明されました。その後、研究会のメンバーの先生方がそれぞれ、これまでの議論のポイントおよびこれからの展開について意見を述べられました。
熊谷先生からは、日本の新旧文化が国際的に注目され外国人観光客の増加にも繋がり、日本経済への大きな貢献となっているが、改変された日本文化が外国から逆輸入されることで、日本人自身が既存の伝統文化を再評価するとともに、個々の製品にテクノロジー以外の付加価値(体験+文化+精神性)を施すと高い価格での販売が可能という話がありました。
高橋先生は、文化がないと街として盛り上がらないこと、そのときの文化とは能や歌舞伎の前に花見や紅葉狩など生活に馴染んだものが必要であること、日本の近代産業発展の裏には江戸時代に育まれた文化を基盤とした技術があることを忘れてはいけないと話されました。
徳丸先生は、日本の音楽教育で戦後に流行したリコーダーは、ルネッサンスからバロック時代の音楽を教育に取りいれようとヨーロッパから始まった習慣であり、それを日本が受け入れたが、なぜ西洋のリコーダーを日本人の子どもが吹かなければいけないのか、我々の身近にある竹を使って篠笛を吹いてはいけなかったのか、教育における地域の独立性を認めるかという問題が文化の発達に関係しているのではないかと問題提起されました。
最後に、長尾先生は、20世紀が科学技術の時代であるとすると、21世紀は心の時代であり、進歩史観から抜け出す手立てを街を挙げて議論しなければならず、IoTや5Gの技術を活用して自動運転や健康管理のインフラを整えるとともに、住民がゆとりをもって楽しく安寧に住める街であるためには伝統文化や芸術の発展にも同時に取り組み、けいはんな学研都市が先端文化都市のモデルになるという観点が大きなポイントになると提唱されました。
その後、会場からの質疑応答では、国連が推進するSDGsの中で文化や精神性に目が向けられていないという批判があるなどの指摘がなされました。

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日本文化創出を考える
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