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満月の夜開くけいはんな哲学カフェ「ゲーテの会」
「新たな文明」の萌芽、探究を!
けいはんなmeta鼎談
(哲学×科学×技術)

「けいはんな学研都市」は、その建設理念に照らし、
次代を拓く「新たな文明」の萌芽探求の好適地です。
2022年度、新たに、<「新たな文明」の萌芽、探求を!>プロジェクトを起こしました。
年度ごとに討論テーマを定めて、
異分野の学識者3名が、 哲学・科学・技術の切り口でテーマを深堀するクロス討議として、
「meta鼎談(哲学×科学×技術)」を開催してまいります。

第4回「資本論」

資本主義の未来を探る

経済倫理×経済人類学×企業経営


資本主義は人類の明日を託すに足るシステムか。
豊かで幸せな世界を拓く理路を内在しているのか。
グローバル資本主義に替わるもう一つの資本主義は展望できるのか。
資本主義の未来を探ってみたい。

日 時
2025年7月12日(土)14:00 〜 17:00
鼎談会場
国際高等研究所
〒619-0225 京都府木津川市木津川台9-3
参加費
無料
定 員
会場40名、オンライン100名
(先着順・定員になり次第締め切り)
締 切
2025年7月10日(木)
申 込
Peatixからの参加申込のみとなります。事前申込の上、ご参加いただきますようお願いします。(会場での申込受付は行いません。)
手続き完了後に、当日の招待メール(ウェビナー(Zoom)の事前登録案内を含む)がPeatixから送られます。
なお、開催日時の24時間前に、ご登録いただいたメールアドレス宛に、リマインドメールをお送りします。
オンライン参加の方は、受付時間(13:30~14:00)内に、事前にご連絡するURLからアクセスしてください。
主 催
公益財団法人 国際高等研究所
<「新たな文明」の萌芽、探究を!>プロジェクト事務局
e-mail:goethe0828@iias.or.jp
問合せ先
申込・視聴など、Peatixの利用方法についてご質問などがございましたら、
下記のヘルプページをご確認いただくか、お問合せ窓口にご連絡ください。
Peatix ヘルプページ   https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/home
Peatix お問い合わせ窓口 https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/tickets/new
開催趣旨

 現在、世界はグローバル資本主義に覆われている。資本主義が本格的な展開を見せるのは、18世紀イギリス、産業革命の進展と共にであった。数次にわたる産業革命を経て拡大成長した資本主義は、情報化社会を迎え、21世紀の今、生成AIなどをテコに新たな地平を拓こうとしている。
 他方、人類の経済活動の拡大は、世界に深刻な問題をもたらしている。地球環境問題は言うに及ばず大規模気候災害の頻発、パンデミックの襲来、それも埒外ではない。そして、わずかな所得階層の人たちが世界の圧倒的な富を占有する不公平極まりない格差社会。人々は、グローバル資本主義の下で呻吟している。
 果たして、資本主義は人類の明日を託すに足るシステムなのであろうか。資本主義は豊かな幸せな世界を拓く理路を内在させているのであろうか。現下のグローバル資本主義に替わるもう一つの資本主義は展望できるのか。それとも資本主義社会を待望しなければならないのか。資本主義の未来を探ってみたい。

鼎談者
占部 まり 先生 占部 まり 先生【経済倫理】

内科医/宇沢国際学館代表取締役


ゆたかさとは本当に金銭で測れるものだろうか。資本主義を超えた未来の経済システムに向けて、宇沢弘文が提唱した経済理論「社会的共通資本」の視点から、持続可能な社会と新たな経済のあり方を探っていきたい。


宇沢弘文の長女(3人兄弟末子)東京慈恵会医科大学卒業。地域医療に従事するかたわら宇沢弘文の理論をより多くの人に伝えたいと活動をしている。2022 年 5 月京都大学人と社会の未来研究院に社会的共通資本と未来寄付研究部門が設立される。環境問題や教育・医療など社会的共通資本を基軸に多角的な横断研究が展開されており、その企画運営も協力している。日本メメント・モリ協会代表理事、日本医師会国際保健検討委員。

松村 圭一郎 先生 松村 圭一郎 先生【経済人類学】

岡山大学文学部准教授


資本主義をめぐる問題の核心のひとつは、人間を労働力として利益とコストの観点のみで計量可能にするシステムにある。どうすれば私たちは「人間」でいられるのか、問われている。


京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。京都大学大学院助教、立教大学社会学部准教授をへて、2015 年より現職。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『所有と分配の人類学』 (ちくま学芸文庫)、『旋回する人類学』(講談社)、『人類学者のレンズ』(西日本新聞社)、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)などがある。

熊野 英介 先生 熊野 英介 先生【企業経営】

アミタホールディングス株式会社代表取締役会長 兼 CVO


国家を超えた資本主義の未来は市民が何を望むかにかかっている。資本主義と民主主義が融合し、投票行動による社会変革でなく、購買行動で社会を希望に導く未来について考えてみたい。


1979 年の創業以来、人と自然が経済発展の道具にされた近代の誤作動を正し、持続可能な社会を目指すアミタグループを牽引。 産業の環境化を目指し、天然資源の代替となる循環資源を製造する100%再資源化サービスや日本初となるFSC® 森林認証審査の提供など、社会課題の解決に資する新規市場の開拓を実践。 現在は、希望を事業化する未来デザイン企業を標榜し、2030年に向けた事業ビジョン「エコシステム社会構想」の実現に情熱を注いでいる。

プログラム
(予定)
13:30 ~ 14:00 受付
14:00 ~ 14:50 各鼎談者、冒頭発言
14:50 ~ 15:50 鼎談
16:00 ~ 16:45 鼎談(参加者との意見交換を含む)
16:45 ~ 17:00 鼎談者からのまとめ発言